リノベーションのヒントスケルトンリノベーションで冷暖房効率アップ
スケルトンリノベーションで冷暖房効率アップ
エアコンをつけているのに、なかなか部屋が暖まらない、涼しくならない。そんな課題をクリアするには、住まいの性能から見直すことも重要です。
「断熱リノベーション」という選択
ご両親が所有されていた築36年のマンションを譲り受けたご夫婦。今までリフォームされず、設備の老朽化や北側のカビなどが気になっていたため、フルリノベーションを条件に住み替えを決意されました。
空調関係の技術者であるご主人が、最もこだわったのは「断熱」。「非断熱」のマンションでは、暖房を点けていても足元が冷えたり、エアコンの及ばない他のスペースとの温度差が大きくなったり、さまざまな問題が生じます。インターネットで情報収集し、目に留まったのが「断熱リノベーション」という考え方。古い壁・床・天井を取り払い、スケルトン(骨組み)の状態から外気の影響を抑える独自工法で、断熱性の向上を図るというものでした。
スケルトンリノベーションでは、気密性と断熱性に優れた高性能断熱材を壁内部にすき間なく施工。外気に接した壁面を覆うことで冷暖房効率も高まり、冬暖かく夏涼しい室温環境を実現しました。結露によるカビの発生を抑える効果も期待できます。さらに、強い西日が入って室内が高温にならないよう、西側の窓には遮熱ガラスを採用。万全の対策により、今ではリビングのエアコン一台だけで玄関横の寝室まで、快適な温度がキープできているそうです。
「スケルトンリノベーション」のメリット
●住まい全体を一新
部屋の骨組みと柱だけを残して解体するので、内装や設備、性能などを丸ごと変えるができます。配管や配線の位置も変更できるので、間取りの自由度が高まります。
●問題点や課題を発見
スケルトンにすることで、通常では確認できない構造部分の老朽化や壁の裏側に潜んでいるカビ・結露などをチェックできます。問題を発見した時点で対策をすれば、住まいの耐久性向上につながります。
●断熱性・気密性の向上
壁や床などに、高性能の断熱材を新たに施工できるので、築年数の古いマンションでも機密性が向上し、快適な温熱環境が実現できます。
●長期的な視点では経済的
部分的なリフォームを繰り返していると、トータルコストが高くなりがち。一度のスケルトンリノベーションでまとめて一新すれば、コストや手間が抑えられる可能性があります。
冷暖房効率を高めることは、快適で健康的な暮らしはもちろん、大きな節電効果も期待できます。末永く心地の良い住まいを目指すなら、スケルトンリノベーションは有効な選択肢の一つです。
◆この他にも、リノベーションに成功されたお客様の実例を事例集で紹介しています。